HOME > 生きもの |
|
蒜山を楽しむ 生きもの
蒜山では多くの生き物に出会うことができます。春は鳴き声の下手なウグイスに始まりいろいろな鳥を見ることができ、稀にキジも見かけます。その鳥の餌となる昆虫たちも活動を始めます。
ウグイスの鳴き声が上手になり、梅雨が明けるとトンボやバッタ、蝶を見かけることが多くなり、毎年悩まされるカメムシが出現するのもこの頃で秋にピークを迎えます。一般的に昆虫は屋外に居るものですが、この虫は家の中に居ます。
また、7月の上旬までは湯船あたりでは蛍を鑑賞することもできます。不思議とセミの鳴き声は小さく、都会のようにクマゼミがうるさい程鳴くといったことはありません。まだ熱帯化の波はこの蒜山までは押し寄せていないようです。
また、蒜山では大型の哺乳類に出会うことはありません。最近よく人里に現れるツキノワグマやイノシシを見かけたという話は聞きません。西日本最大のブナの原生林が広がり、自然が豊富な大山・蒜山地域に大型種が生息していないのは、中国山脈の主脈より北にはずれた位置のため、他の山々との連続性が薄く孤立した山域であるからと言われています。生息している哺乳類はキツネ、タヌキ、ノウサギ、ヤマネなどの小動物です。
鳥類では、アカゲラ、アオゲラ、コゲラなどのキツツキ科、ヤマガラ、コガラなどのカラ類、ウグイス、キビタキなどのヒタキ科、渓流にはヤマセミ、カワセミなど、100種以上の鳥類が確認されています。
|
|
蒜山のクワガタ |
7月に入ると「コクワガタ」を時々見かけるようになり、8月になると「カブトムシ」も沢山採れます。蒜山ではコナラやクリの木はあちこちに自生していますが、クヌギはあまり見かけたことがありません。そのせいかどうかは分かりませんが、カブトムシは多くいるものの、「ノコギリクワガタ」、「ヒタラクワガタ」などの大型種は見たことがありません。唯一、「ミヤマクワガタ」は気候のせいか時々見かけます。ミヤマクワガタは昼間でも木の上を散歩していますので、沢山いれば楽しいのですが。
以前、上蒜山の山頂付近でヒメオオクワガタを見つけたとの話を聞いたことがありますので、一度探しに行きたいと思っています。
子供の頃からクワガタが大好きで、よく「家の庭でクワガタが採れたらよいのに」と思っていましたが、この蒜山ではその夢が叶いました。庭に自生していたコナラに時々やって来ます。コナラから出る樹液は年によって出方が異なりますので、毎年採れる訳ではありませんが条件が整えば結構集まってきます。
近くのコナラの雑木林などよりも、下草を綺麗に刈った庭にあるコナラの方が集まるようです。適度な風通しと明るさが好まれるのでしょう。鬱蒼とした暗い雑木林では決して見つけることはできません。
樹液の沢山出ている昆虫レストランには、大きなスズメバチも来ていますので、日が暮れてからか日の昇る前の方が安全です。 ハチは黒い色を攻撃する習性がありますので、必ず帽子を被って足元に注意しながら探してみましょう。明かりの少ない蒜山では灯下採集も安全にできる採集方法のひとつです。
|
|
|
|
|
Copyright(C) 蒜山高原への誘い All rights reserved |
|