最初はグリコのおまけなどと言われ、まだ16番(Nゲージより一回り大きいサイズの鉄道模型)が全盛の時代で、決して順調という訳ではありませんでしたが、徐々に普及していき、翌年には103系やトキ15000が製品に加わりました。その後もEF70、コンテナ貨車、20系客車、ワキ10000などが年2、,3点ずつのペースでラインナップに加わりながら、技術的にもどんどん向上していきました。
動力装置の構成や性能、塗装やレタリング(印刷などにより施す標記類やラインのこと)が日進月歩で良くなっていった、まさに黎明期の頃です。
1970年代に入り、SL廃止ブームが訪れ、各地で3重連などが人気をを集めたのもこの頃でしたが、KATOもそれに呼応してか、相次いでC11、C62、D51の3形式が登場となりました。電気機関車や電車の新製品追加がない中でのSLばかりのリリースは、やはりこのブームと無関係ではなく、この時代までは日本のNゲージはKATOの独占的な状況にありました。
相次いで発売された国鉄の代表的なSLのC11、C62、D51はディテール、プロポーション、走行性いずれも非常によく、SLブームに沸く日本列島で人気を集めました。C62が新規製品の発売のため生産中止となりましたが、他の2形式はほぼそのままの仕様で今も現役製品です。
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